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2012. 10. 19  
先日、81歳の男性が来院されました。
症状はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)による呼吸困難です。

「ヒーハー、ヒーハー」と呼吸はとても苦しそうでしたが、
素敵なジャケットを着こなす粋な方で、またカクシャクとしたお姿は、
太平洋戦争の厳しい時代を生き抜いてこられた雰囲気が伝わってきます。

ご自身のレントゲン写真やスパイロメーター(呼吸機能検査)、
血液検査などのデータを持参して頂きましたので早速拝見し、
医学的にどのような状態なのかをチェック。

私は元臨床検査技師なので、このようなデータがあった方が、
より病態が掴みやすいのです。

もちろん医学的データがなくても、
東洋医学的な評価を行ってから治療しますので、
無くても特に問題ありません。

問診を取らせて頂いた後、お体を診せて頂きました。

予想通り冷え切っています。

さらに全身の筋肉が極度に強張っています。

これではお辛いはずです。

呼吸運動は胸郭を広げたり・しぼめたりする運動で、
その主役となる筋肉は横隔膜です。

lung1

lung2


その他にも肋間筋や頸部の筋肉、腹部の筋肉、
さらには骨盤の筋肉も関わります。

つまり呼吸運動は体幹の筋肉を全体的に使っているのです。

こんなに冷えて全身が強張っていたら、呼吸も苦しいはずです。

この患者さんは若い頃に肺の病気を患い、
その影響で高齢になってCOPDに移行したようです。

おそらく若い頃に、元々あった「冷え」から肺病を患ったのでしょう。

その肺病によって肺の組織である肺胞が損傷し、
体の「冷え」をさらに増長させたのだと思います。

その結果、体幹の筋肉も極度に緊張していったのでしょう。

その状態がさらに呼吸を苦しくさせるという悪循環に陥り、
COPDに移行していったと考えられます。

お体を診せて頂いた後に、早速治療を行いました。

まずは脳・神経系にアプローチします。
このような辛い状態の場合は、神経系が極度に緊張しているのです。
その緊張が筋肉に反映して強張らせてしまいます。

数分ほど頭部への治療アプローチを行うと、全身の筋肉が緩み、
筋緊張による頭蓋骨や脊柱、骨盤の歪み、脚長差などが改善されていきました。
そしてほのかに体温が回復しているのが、手に伝わってきます。

さらに背中のツボに軽く鍼をすると、
「冷え」が取れて内臓が温まっていきます。

20分ほどの治療でしたが、胸郭運動が大きくなったのが分かります。
体の温まり具合を確認して、治療は終了です。

治療後に「呼吸はどうですか?」と訊ねると
ポカーンとされながら
「…楽です、こんなにいとも簡単に…」と驚かれていました。

来院時の「ヒーハー」という呼吸音もなくなりました。

このように「冷え」を取ることで生体の機能が改善し、
現代医療でもなかなか楽にならないような症状が良くなることがあります。

現代医学の盲点を、東洋医学で補うことができるのです。

もしCOPDで病院しか利用されていないのであれば、
ぜひ鍼灸院で東洋医学の治療を併用することをお勧め致します。

きっと目から鱗だと思います。

「来てヨカッター!!」
と溌剌としたお顔で帰られた患者さんのお姿が印象的でした。

認知鍼灸療法 プラナ松戸治療室
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プロフィール

稲森英彦 / 鍼灸師・(社)日本心理学会認定心理士 

Author:稲森英彦 / 鍼灸師・(社)日本心理学会認定心理士 
心と体を統合的に癒す「認知鍼灸療法」を行っています。

鍼灸、心理カウンセリング、退行催眠セラピー、セルフヒーリング指導を通して、心身がより健康に向かうようにサポート致します。

あなたの人生がより健康で豊かなものでありますように。

心理カウンセリング鍼灸 プラナ松戸治療室

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